ウッドデッキ徹底解剖、基礎からオプション、値段(価格)相場まで全て丸裸
「外の空気を感じながらリビングにいるようにリラックスしたい」
「家族や親しい友人たちとバーベキューで盛り上がりたい」
「ガーデニングやDIYなどができるフリースペースがほしい」
ウッドデッキは、快適な暮らしのためのアレコレを現実にしてくれるエクステリアです。
しかし、予備知識なしに設置した結果、失敗したという声もよく聞きます。
「使い勝手が悪く、結局デッドスペースになった」
「設置するのに予想以上の費用がかかった」
「DIYしたが基礎の設置で失敗した」
この記事では、ウッドデッキの設置で失敗しないためのポイントを徹底解剖します!
ウッドデッキの設置は基礎が命
ウッドデッキにとって、基礎は非常に重要です。
基礎がしっかりしていないと、ウッドデッキが平衡でなくなったり、ウッドデッキの重さを支えきれなくなって沈んだりします。
ウッドデッキの基礎づくりのポイントと施工手順をまとめました。
まず、ウッドデッキの基礎づくりのポイントです。
- 束石(基礎石)は水平に設置すること
- 束石の高さを合わせること
- 束石は建物に対して平行あるいは垂直の位置に設置すること
基礎づくりの施工手順は以下のようになります。
- 束石を設置する場所を20cmほど掘り下げて突き固める
- 掘り下げた穴に5cmほど砕石か割栗石を敷いてタンパーなどで突き固める
- 突き固めた砕石の上に軽く練ったモルタルを敷く
- 基礎石の水平や高さを調整したらモルタルに水をプラスして固める
- 完全に固まったら掘り下げたときの土を戻す
土だけで固めることもできますが、モルタルを使ったほうがより強固になります。
基礎や土台の平衡の確認には、水平器(水平や傾斜の測定工具)を使いましょう。
ウッドデッキの施工手順を丸裸
ウッドデッキの位置や広さが決まったら、設置する場所の整地が必要です。
ウッドデッキの床下は土間コン打ちがおすすめですが、防草シートを敷いて砂利を敷き詰めるだけでもOKです。
軟弱な地盤であれば、土の入れ替えも必要になります。
以下に、ウッドデッキの施工手順をまとめました。
- 整地が完了したら基礎となる束石を設置(前述の通り)。
- 束石(羽小板付き)に束柱をビスで固定する
- 束柱に根太材(デッキ板を受ける部材)をビスで固定する
- 根太にデッキ板を留具で固定していく
- 幕板(側面・正面)をビスなどで取り付ける
次にウッドデッキの施工のポイントです。
- 束石や束柱の高さや根太の水平を常に確認しながら施工する
- 資材・取付部材・留め金具などは必ず予備として多めに準備する
- デッキ材(床板)は短手・長手方向共に5mm程度のすき間を開けて設置する
ウッドデッキのオプションを紹介
ウッドデッキの使いやすさを格段にアップさせてくれるオプション。
ここでは、人気のオプションを10アイテム(人気順)紹介しますので参考にしてください。
ステップ|段差を解消してくれる必須アイテムで階段タイプと独立タイプがある
フェンス|おしゃれなフェンスは目隠しと同時に外構全体の印象もアップしてくれる
手摺り|高齢者の方やお子様の安全対策と高さによっては洗濯物干しにも使える
段床|ステップデッキとも呼ばれウッドデッキの床を階段状に広げるアイテム
点検口|デッキ床面に雨水桝や汚水桝を点検するための蓋をつけること
床下囲い|束柱を隠すためのパネルで美観アップだけでなく小動物の侵入を防ぐ
テラス屋根|ウッドデッキにテラス屋根をプラスすることで雨や日射を軽減できる
ドックランセット|外で遊びたいワンちゃんに特化したネットフェンス囲いで門扉も取付可能
スロープ|バリアフリーに配慮したいならステップだけでなくスロープも検討すべき
シェード|おしゃれなシェード(日除け)があればリゾート気分でリラックスできる
ウッドデッキの価格と施工の相場
ウッドデッキを検討するとき、一番知りたいのは、ウッドデッキの価格と施工費を合わせた材工共の相場でしょう。
ただ、ウッドデッキは、サイズによって価格や施工の金額が違います。
そして、サイズは、使用目的で決まってきます。
小さなお子様をプールで遊ばせるなら2.7m×2.1m、洗濯物干しがメインなら3.6m×1.5m、バーベキューを楽しみたいなら4.5m×3.0m程度の大きさが選ばれることが多いです。
ここでは、多用途に対応できる、3.6m×1.8mのサイズのウッドデッキの材工共の相場を紹介します。
人工木(樹脂製)ウッドデッキで一番人気の、YKKAP のリウッドデッキを例にしましょう。
サイズ|幅3651mm×奥行1820mm×床高さ400~550mm
束石の設置工事込みで、約20万円が相場となっています。
束石工事のない場合は、約18万円です。
ウッドデッキの相場は、人工木では2.5万円~3.5万円/㎡、人気の天然木ウリン材使用で3万円~4万円/㎡が相場の目安とされています。
上記の目安に、束石工事が2万円~4万円はプラスされると考えてください。
ウッドデッキ|まとめ
ウッドデッキをDIYしたいというお客様が増えていますが、特に注意して施工していただきたいのが基礎づくりです。
ウッドデッキが完成してしまってからの基礎のやり直しは、しんどいものがありますから。
そして、一番時間をかけてほしいのは、実はウッドデッキを設置する目的とサイズ感の検討です。
これを間違えると、ウッドデッキをせっかく設置したのに、使いにくくてデッドスペースになってしまったということになりかねません。
また、あれば便利で人に優しいオプションがたくさんありますから、そちらもぜひ時間をかけて検討してみてください。
家族みんなの笑顔を増やすようなウッドデッキ設置を目指しましょう。
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