費用を抑えたいから屋根だけ塗装したい!これってあり?なし?足場は無くても大丈夫か!?

住宅を購入してから10年が屋根塗装を検討する目安です。

費用を抑えるために、下記のように考えている方もいるでしょう。

「屋根だけなら自分で塗装しよう。」「屋根だけなら足場は不要だろう。」

本記事では、「DIYで屋根だけ塗装は可能なのか」「足場の必要性」「屋根だけ塗装するメリット・デメリット」について解説します。

屋根だけ塗装するなら足場は不要なのか

結論から述べると屋根だけを塗装する場合でも、足場は必ず用意しましょう。
なぜなら、足場はあなたの安全と作業性、ご近所トラブル対策に必要だからです。

足場の費用を抑えたい方は、「梯子で昇り降りすればいい」と考えるかもしれませんが非常に危険です。
屋根塗装するためには、10キロ以上重さのある塗料をもって梯子の昇り降りを何度もしなければなりません。

重いものを持ちながら梯子の昇り降りをしていると、足を踏み外し高所から落下するなどの可能性は十分にあります。

また梯子だけでは、細かい箇所まで十分に塗装できません。
中途半端な塗装では、早期に不具合が発生して、再度塗装をする必要が出てきます。

またご近所トラブルになりやすい塗料の飛散を防ぐ役割を持つのがメッシュシートです。
メッシュシートは単体では使用できず、足場と併用します。

メッシュシートなしではどのように気を付けていても、塗料の飛散を防ぐことは難しいです。

近隣の住宅や家に塗料が付いてしまうと、損害賠償請求をされてしまうだけでなく、ご近所との関係が悪化していまい、現在の地域に住みづらくなってしまうことも考えられます。

ご近所トラブルを回避する意味でも、足場は大切です。

屋根だけDIYで塗装するのは現実的にどうか

こちらも結論から述べると、DIYで屋根の塗装は可能ですが、安全と仕上がりの2つの理由からおすすめできません。

DIYで安全に配慮することはとても難しいです。
屋根だけの塗装とはいえ高所作業となり非常に危険を伴うため、専門業者に任せましょう。

なぜなら、建設業で働いている方でも高所からの転落・墜落で死亡する事故が年に何件も起きているからです。

厚生労働省によると、平成31年の墜落・転落による死亡災害は216件起きています。(出典:厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課|平成31年/令和元年 労働災害発生状況

プロの方でも高所作業は非常に危険です。
高所作業に慣れていない方が、高所で安全に作業をするのはとても難しいでしょう。

足場を組んだとしても、次に問題となるのは仕上がりです。
グレードの高い塗料を使用したとしても、高圧洗浄などの下準備や塗装方法がしっかりできていないと100%の効果は発揮しません。

中途半端な塗装をしてしまうと、早期に塗料が剥がれてしまうなどの不具合が起きてしまい、専門業者に頼んでしまうことにもなりかねないため、費用と時間を無駄になってしまいます。

DIYで屋根だけを塗装することは可能です。
しかし専門業者に依頼する方が、安全や仕上がりなど金額以上のメリットを得られます。

こだわりのある方以外は、専門業者に依頼しましょう。

屋根だけ塗装した場合のメリット・デメリットと費用相場

最後に屋根だけを塗装する場合のメリットとデメリット、費用相場を紹介します。

屋根だけ塗装するメリット

屋根だけを塗装する1番のメリットは、1回の工事費を抑えられることです。
一般的に足場を組む場合は、屋根だけでなく外壁の塗装も同時に行います。

なぜなら、屋根塗装と外壁塗装の足場を一緒にできるからです。

しかし外壁も塗装するとなると、外壁塗装の費用も発生してしまいます。
屋根だけの塗装であれば、外壁塗装分の費用は発生しないため、1回の出費が少なる点はメリットといえるでしょう。

屋根だけ塗装するデメリット

屋根だけ塗装するデメリットは、トータルの工事金額が割高になってしまうことです。

メリットの方でも紹介しましたが、一般的には足場を組む場合、屋根塗装と外壁塗装は同時に行います。
同時に行う方が、同じ足場を使用できるため、足場代が1回分掛からなくなるからです。

屋根塗装が必要な時期は、築10年が目安といわれています。
築10年ともなれば、屋根だけでなく外壁の塗装も必要になってくるでしょう。

30坪程度の一般的な住宅の場合、足場代だけで15万円前後掛かります。
屋根塗装も外壁塗装も行う必要があるならば、同時に施工する方が、足場代の15万円分費用が抑えられるため、工事金額が割安になります。

屋根だけを塗装する場合の費用相場

30坪の一般的な住宅であれば、屋根塗装の費用は足場代込みで30万円~60万円です。

もちろん使用する塗料や屋根の劣化具合などその他条件によって、金額は大きく変わってくるため詳細な料金を知りたい方は、専門業者へ見積りを依頼しましょう。

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