外壁塗装の見積もり謎の項目『付帯部』いったい何のこと?謎の付帯部に迫る!
外壁塗装の見積もりには、「付帯部」という項目があります。
ただでさえ高額な見積もりなのに細々と聞いたこともない項目で埋め尽くされると嫌にもなりますよね。
「付帯部って? そんなところに塗装が必要なの?」と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。
付帯部は、建物の外側についているさまざまなパーツのことです。
付帯部の塗装は、建物を長持ちさせたり、将来的なリフォーム費用を抑えることができるなど、重要なポイントになります。
付帯部の場所や塗装の必要性を知っておくと、外壁塗装業者とのやり取りをスムーズに進められるようになります。
今回は、付帯部塗装の見積もりについて、疑問を解消していきましょう。
目次
付帯部ごとの説明(種類や役割)
外壁塗装の見積もりにある付帯部とはどこを指すのか、名称と場所をまとめています。
軒天(のきてん) | 軒の裏側のこと |
破風板(はふいた) | 屋根を真正面から見た時の側面の板のこと |
鼻隠し(はなかくし) | 屋根の側面で、雨樋がついている面のこと |
雨樋(あまどい) | 屋根の側面についている、雨水を流す部分のこと |
巾木(はばき) | 壁と基礎、壁と壁などのつなぎ目にある板のこと |
戸袋(とぶくろ) | シャッターボックスとも呼ばれる、雨戸を収納する部分のこと |
付帯部塗装の必要性
付帯部の場所がわかったら、どうして付帯部塗装が必要なのか、理由を見ていきましょう。
建物を長持ちさせるため
塗装すると塗膜ができるため、付帯部を保護することができます。
付帯部塗装を行うことで、素材そのものを雨や紫外線による劣化から守り、長持ちさせることができます。
建物の美しさを向上させるため
もし、外壁塗装だけを行い、付帯部を塗装しなかったとしたら、「壁はきれいなのに部材が古びている」という残念な外観になってしまいます。
統一感のある美しい外観にするために、付帯部も合わせて塗装するのが一般的です。
建物の維持費を抑えるため
付帯部塗装をすると、部材の劣化を抑えられるので、将来的なリフォーム費用が抑えられます。
また、外壁塗装を行うときに一度にすませてしまうことで、足場の設置など準備にかかる費用を削減できます。
付帯部塗装の価格相場
付帯部塗装は、建物にとってメリットの多いメンテナンスです。
ここからは気になる費用、価格相場をじっくりとチェックしてみましょう。
付帯部塗装の価格相場一覧
軒天(のきてん) | 1㎡あたり800~1500円 |
破風板(はふいた) | 1㎡あたり650~1300円 |
鼻隠し(はなかくし) | 1㎡あたり650~1300円 |
雨樋(あまどい) | 1㎡あたり800~1200円 |
巾木(はばき) | 1㎡あたり800~1200円 |
戸袋(とぶくろ) | 1台あたり1500~3000円 |
付帯部塗装は塗料もチェック
付帯部塗装の見積もりには、場所ごとの費用のほかにも、塗料の費用が記載されています。
塗料の種類は素材ごとに異なるので、詳細に作られた見積もりなら、かなり細かく記載されているはずです。
記載がない場合は、「どんな塗料が使われるのか知りたい」と相談して、追記してもらうのがおすすめです。
付帯部塗装は、色選びも重要なポイントです。
建物の外観をガラリと変えてしまうので、この機会にどんな外観にしたいかじっくり考えましょう。
まとめ
付帯部の塗装について、疑問は解消されましたでしょうか。
上記でご紹介した他にも雨戸や水切り、通気口など屋根や外壁以外に付帯する細かな部分は全て付帯部となります。
付帯部はひとつひとつが目立たない場所なので、リフォーム費用の見積もりを見ていると、必要ないのでは?とカットしたくなることもあるでしょう。
ですが、付帯部塗装を定期的に行うことで、建物の寿命を延ばし、将来的なリフォーム費用の総額を抑えることができます。
またせっかく高い費用をかけて屋根や外壁がピカピカに綺麗になっても付帯部がそのままとなると美観も大きく損ねてしまいますよね。
内訳や塗料に不安がある場合は、見積もりの内容を詳しく聞くなどして、疑問を解消してから契約に進みましょう。
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