【初めての新築戸建て】外構工事をする際、特に気をつけるポイントを徹底解説!
外構とは、敷地内の建物以外のスペースのことをいいます。建物と外構は一体的で密接につながっています。
快適な生活のためには、外構にも建物と同じような配慮が必要です。
そのためには、外構工事で失敗したという例を参考にするのが近道です。失敗から学ぶことでさまざまな対策が見えてきます。
その対策を踏まえたうえで、外構の計画を立てましょう。
この記事では、新築の外構工事で起こりやすい失敗や外構計画の概要について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
エクステリアの使い勝手をシミュレーションする
エクステリアは、室内のインテリアの対義語として使われることがあります。
インテリアは、家具や照明器具だけではなく、床材や壁紙を含む室内装飾全般のことをいいます。エクステリアも同じで、門扉やアプローチ、カーポートなど外構スペースに設置される工作物全般のことをいいます。
エクステリアの失敗例で共通するのは、「使い勝手が悪かった」ということです。ここでは、よくある失敗例と、何が原因でそうなるかを見ていきましょう。
失敗例を参考にする
以下は、エクステリアの失敗例の代表的なものです。
- 駐車場・カーポートの使い勝手が悪かった
- 雨の日の水はけが悪く歩くのさえままならない
- 玄関アプローチが雨ですべりやすく歩きづらい
- ウッドデッキが小さすぎて使えずデッドスペースになった
- 屋外の照明・コンセントや散水栓をつければよかった
このような問題が起きる原因は、実際に使ったときどうなるの?を最優先に考えなかったからなのです。
現場の原地盤の状況を確認しなかったり、パンフレットやカタログの見た目の良さだけでエクステリアを選んだりすると失敗してしまうことが多いのです。
使い勝手を、とことん追求してみましょう。
リアルにシミュレーション
外構のエクステリアの設置は、リアルにシミュレーションすることが重要です。
カーポートを外構スペースのどの位置に設置するかを決めるときを例に説明しましょう。
実際に車を乗り入れてハンドルの切り替えしまでやって、道路からのアクセスが一番いい場所に決めるのが、リアルなシミュレーションといえます。ドアの開け閉めや人の乗り降り、荷物の出し入れの想定も必要です。
あと忘れてほしくないのが、降雨や風雪の対処です。立地条件や周辺環境の状況を把握して、どのようなエクステリアを選ぶべきか検討しましょう。
外構スペースをどう使うか、しっかりシミュレーションできれば、屋外の配線や配水を忘れることもないはずです。
外構のゾーニング(配置・エリア決め)は慎重に
外構スペースの使い勝手の追求に欠かせないのが、ゾーニングです。
ゾーニングとは
ゾーニングとは、アプローチや駐車場、ガーデンなどの位置や広さを大まかに決めることをいいます。
隣地との兼ね合いや地盤の高低差など、実際の現地の状況を確認しながら検討するのが必須です。また、住む人の動きや動線を最大限に考慮して配置することも重要になります。
室内の間取りと連携させて、一体感のあるゾーイングを目指しましょう。
家族みんなの快適な暮らし
我が家は、家族が一緒に楽しく集う場所であることが一番です。ただ、家族にはそれぞれ趣味や志向もあり、それを適える場所であることも必要です。
ガーデニングや日曜大工、ペットを遊ばせたりバーベキューをしたりするスペースが必要になるかもしれません。
また、家族みんなが納得できるような外構のスタイルを考えることも重要です。
道路や隣地に対してオープンな外構にするのか、ある程度塀や生垣で囲ってセミクローズドにするのか、門扉やフェンスで外構をすべて囲ってクローズドにするのか決めるのも家族みんなが快適に暮らすには欠かせない条件となるでしょう。
外構は建物や周囲の景観とのバランスを考えて
住宅に関連する仕事の方がよく使われる言葉で、ファサードというのがあります。
ファサードとは、「建築物の外観」を意味するフランス語に由来し、英語のfaceと同じ語源を持つとされている言葉です。
ファサードを考慮する
外構のファサードには、建物との統一感やバランスが重要です。同時に、個々のエクステリアの機能が十分に発揮されていなければなりません。
例えば、ルーバーフェンスがあのような形状をしているのは、風を通して風圧を軽減させるためです。耐雪型のカーポートは、屋根の形状や傾斜に安全上の大きな意味があります。
ファサードを考慮しながら、機能的なエクステリアの形状を生かせる配置を考えましょう。
街並みや景観との調和
現在、ほとんどの自治体には景観条例があります。街並みと極端にそぐわないデザインや大きさの新築建物を調整するためのものです。
外構を含む我が家のファサードは、街並みや周辺環境との調和も大事なのです。だからといって、周囲と同じデザインにしなければならないということではありません。
つながりを意識するということです。軒や塀の高さ、植栽の位置や大きさなどを周囲とのバランスでも検討してみましょう。
まとめ
新築で外構工事をする際に気をつけるポイントで一番大切なのは、実際に使ってみたらどうなるかを、しっかりとシミュレーションしてみることです。
同時に、家族みんなが、外構を新築して良かったという要素をどれくらい盛り込めるかということも重要なポイントになります。
また、ファサードを考慮して周囲の環境と馴染んだ我が家の外構を見たとき、家族はほっと落ち着きを感じるはずです。
使い勝手がよく、自分の好きなことができる我が家には、誰しも帰りを急ぎたくなるものです。